『精霊と妖精の違いを明確にしてみた結果』 天気:晴れ
ネット小説を読んでいて、ちょいちょい頭に疑問符が浮かぶのが「精霊と妖精の違いってなんだろ?」ということ。
なのでいつもの通りグーグル先生に……ではなく、今日は新解先生に聞いてみました。
あ、新解先生っていうのは、人間味あふれる解説がステキで、一部熱狂的なファンがいる『新明解国語辞典』さんの事です。ファンからは「新解さん」と親しまれています。私は教えを乞う立場なので、グーグル先生と同じく先生って呼んでますが(もちろん心の中で)。
そんな新解先生によると
【精霊=①死者の霊魂。 ②山川・草木など種種の物に宿ると考えられる神霊。精。】
【妖精=①怪しい精霊。 ②〔西洋の伝説・童話などに出て来る〕動植物や森・湖などの自然物の精。たいていは
だそうです。
うん。一緒でした。
妖精のところに精霊って書いちゃってるし。妖精って数いる精霊の一部って感じですね。
違いは怪しいか怪しくないかって事くらいですかね。
だが、一言いいたい。
怪しい精霊ってどんなんだよ!
っていうか、精霊って「死者の霊魂(=幽霊)」だったんですね。こわっ。なぜ精霊っていうと神秘的な感じがするのに、死者の霊魂っていうと怖くなるんでしょう。
それはさておき、調べた結果が「一緒」という由々しき事態となってしまいました。
悔しいので無理やり何か明確な違いを作ってしまいましょう。
では個々を掘り下げて解釈してみます。
精霊は、いろんな自然に宿る精。
つまりは八百万の神々と言ったところですか。
日本では自然全てに何かしらの神が宿ると考えられてますから。
そんな神々を西洋風に言うと精霊って事になるんでしょう。
そして妖精は……。怪しい精霊……。
怪しい……。
たいていは小人の姿……。
怪しい……小人……。
…はっ!
芸能人の間で度々発見される、小さいオッサンのことか!
これは怪しい!絶対間違いなく精霊とは別の存在!
やりました。
違いをこじつけられました。
新解釈はこう。
【精霊=八百万の神々】
【妖精=小さい怪しいオッサン】
さぁ!どうですか!
私はやり遂げた感でいっぱいです!(えっへん)
……あれ?
でも、ってことはですよ。
これからはオッサンをフェアリーってファンシーに呼ぶって事?
うわ~……なんかやだ。
しかもこの解釈だとあれです。
有名な童話「こびとのくつや」がちょっと残念なビジュアルになってしまいます。
今までだと、かわいらしい小人がいじらしく働いてるイメージでしたが、新解釈を採用すると「オッサンがでかい靴を作る」っていう……。
靴屋さんからのお礼の靴を貰い、愛らしくはしゃいで喜ぶ姿が、サムズアップするいい笑顔のオッサンに……。
なんだかやるせなさを感じるので、想像するのは止めておこう。