『生まれつき、調子に乗って失敗するタイプ』 天気:曇り時々雨
自律神経がおかしくなったからなのか、老いのせいなのか、微妙なところですが、最近、記憶力が衰えてきています。
以前はちょっとした事も割と覚えていて、でも他の人はそのこと忘れてて「なんだよ、ちきしょ~。私だけ覚えてるなんて癪だから、私も忘れてやる!へっ!」ってな感じだったんですが。
どうにも覚えてられる事柄が少なくなった気がします。
このままボケの始まり、なんて事になったらどうしよう。。。
世の中には、母親の胎内にいた頃の事を覚えている子がいるらしいですね。
本当かどうかはともかく。
私はその頃の事は覚えてません。
私の一番古い記憶は、ハイハイの頃です。
最も、この記憶がハイハイの頃まで遡ると判明したのは、だいぶ後になってからですが。
なぜまだ覚えてるかというと、忘れようがないんです。
身体に刻み込まれてますから。
『調子に乗ったら失敗する』という教訓とともに。
最初の記憶。
初めはすごい高揚感です。
なんだか知らないですが、やたらウキウキしてます。ご機嫌です。
そんなテンションが高いままスピード出して
痛いより先に、ビックリと同時に号泣。
そんな一幕です。
衝撃の正体は、当時母親が内職に使っていたとある機械の出っ張った部分。
角材の端の角。そこにぶつかったのです。
ぶつけた箇所は、おでこの真ん中やや上部あたり。
小学校低学年まで、いったいこの記憶はなんなのか、疑問に思ってました。
ぶつかった所は、四つん這いになっても低すぎて、ぶつけようがなかった場所でしたから。
それにこの頃、その機械から出っ張った角材はなくなってました。
それでもシミュレーションしてみて『手や足をぶつけるなら、分かるけど。これは何か勘違い?出っ張りもないし、別の場所だった?』そんな事を思ってました。
それが間違いではなかったと判明したのは、その機械を処分しようとした時でした。
母が懐かしそうに言いました。
「この部分。あんたがハイハイしてた頃、ぶつかって大泣きしたとこ。覚えてないだろうけど。あの後、危ないからって父さんが切り落としたんだよ。あんたは昔から、調子に乗って痛い目見るね」
ビックリしました。
そんなに昔の出来事だったのか、と。
私の記憶、間違ってなかった!と。
というか、母よ。一言多いですな。
今でも、私の額はぶつけた部分が凹んでます。
額が変形するほどの強い衝撃。
忘れられるハズがありませんね。